↓ 演出ノート あらすじ
タイムテーブル 俳優プロフィール
クレジット
Director's Note |
|||||
自立した個人でいたいと思う。 ほかのどの要素からも誰からもケチをつけられず、自由に振舞いたい。 それは多くのこの国に住む人たちにとって、トレンドなのではないかと思う。 私は少なくとも、そう望む。 でも、テレビやネット、メールやときには直接知人から、知らせが届く。 それらは重大なことだったり些細なことだったする。 そして、「自分にとって」という言い方をするならば、扱い方は自分の裁量一つだ。 自分にとっては、関係ない/このニュースは重大でない、なんて。 それは自立した個人としての自由なのか、そうではない気がする。 自分が望んでいないこと、手を汚していないこと、そういうものに、責任を感じ、負う。 強制されることもなく、自分との関係性を認める。これは自分が仕出かした仕業なんだ。 そんな神経質さが、私たちにはいま、なくなりつつある気がして、不安だ。 そんな神経質さが、自立した個人である私たちには必要だ。 2作品を読んでいると、アンティゴネも、それに対立するクレオンも、一座を率いる座長も、それぞれのやり方で責任を取り、そしてその決断によって自らの存在をも揺るがしている。私は彼らのことを愛おしく思う。それから、自分に立ち返る。 『アンティゴネ/寝盗られ宗介』は、 そういう大人の、大人のための、子供に見せても恥ずかしくない、作品になりそうです。 神里雄大
|
|||||
↑TOP |
|||||
synopsis |
|||||
アンティゴネソポクレース作。父王オイディプスの死ののち、故郷テーバイ*に帰った娘アンティゴネは、王位をめぐる抗争のすえ祖国に 弓を引いて倒れた実兄ポリュネイケス*を葬ろうとして、埋葬の儀を厳しく禁ずる叔父の新王クレオンと対立する。 *テーバイ・・古代ギリシアにあった都市国家。アンティゴネはオイディプスの放浪に付き添っていたが、コロノスの地で父が死ぬと、故郷のテーバイへ戻った。 *ポリュネイケス・・オイディプスの失脚後、テーバイでは、オイディプスの二人息子ポリュネイケスとエテオクレスが一年おきに王権を収めることにしたが、エテオクレスはそれを破りポリュネイケスを追放し、国を独占した。アルゴスに逃れたポリュネイケスは、テーバイ攻めの七将の一人として、テーバイを攻め、兄弟は相打ちとなって死んだ。 寝盗られ宗介つかこうへい作。ドサ回り一座。座員をけしかけ、妻との駆け落ちを繰り返させる座長と、内縁の妻で一座の看板女優・レイ子。 翻弄される座員たち。積極的なマゾヒズム。だが、ついに今度は、女房は帰って来ない……。 |
|||||
↑TOP |
|||||
Time Table |
|||||
・受付/当日券販売は、開演の30分前まで。入場は15分前からになります。 ・演出上の都合により開演後のご入場を制限させていただく場合があります。当日はお早めにご来場ください。
|
|||||
↑TOP |
|||||
Performer |
|||||
武谷公雄 1979年、大分生まれ。腰の柔らかさと形のよい尻に定評がある。声色無数。低姿勢の演技から大型トラックのような図々しい演技まで対応。前作に続いての参加。最近の岡崎藝術座作品のレギュラー。 |
|||||
鷲尾英彰 1978年、沖縄生まれ。日々フットサルと筋トレで身体を鍛えまくっている。腰の動きは滑らか。変化自在の髪型で、よくポツドールとチェルフィッチュに出演している。前作に続いての参加。レギュラー。 |
|||||
稲継美保 1987年、兵庫県生まれ。ダンサーでもあり、自ら振付もする。矢内原美邦、サンプルなど、様々な演劇、ダンス作品に参加している。手がよく動く。腰は水平方向にならよく動く。岡崎藝術座初登場。 |
|||||
山縣太一 1979年、横浜生まれ。2001年よりチェルフィッチュのほぼ全作品に出演。演劇だけではなく、ダンス作品への参加など多方面への活動も積極的に展開している。岡崎藝術座初登場。 |
|||||
↑TOP |
|||||
Credit作:「アンティゴネー」ソポクレース 「寝盗られ宗介」つかこうへい 演出・美術:神里雄大 出演:武谷公雄 鷲尾英彰 稲継美保 山縣太一(チェルフィッチュ) 照明:黒尾芳昭 音響:高橋真衣 映像撮影:ワタナベカズキ 写真撮影:富貴塚悠太 演出助手:小野正彦 制作:急な坂スタジオ 主催:岡崎藝術座・STスポット ↑TOP |